2008年12月21日日曜日

アプ(=神)と、旅の思い出

「コカパク・アプ」は、インカの公用語であったケチュア語に由来すると思われる、と遊戯王カードWikiに書いてあったので、オンラインのケチュア語辞典がないか探してみました。

http://www.quechuanetwork.org/dictionary.cfm?lang=e

アプ(Apu)の方は、Sacred Mountain(聖なる山)とか、Deity(神)という意味でリストされているんですが、コカパク(カード名ではCcapacと表記されている)の方は、見つかりませんでした。
ケチュア語に実在する語であってもアルファベットの表記法がきっといろいろあるんでしょうね。

…で、調べるのは、あっさり諦めましたが(笑)、ダークシグナーの5000年の歴史に比べると、ケチュア語はずっと新しい言葉のようではあるけれど、一応それっぽい名前を調べて持ってきたんだなぁ、ということがわかって良かったです。

このケチュア語というのは、今も使われている言葉で、私は実際に話されるのを聞いたことがあります。


今を去ることン十年前、ペルーを旅行した折に、かの「マチュピチュ」に向かうための電車の切符をクスコで買ったんですね。
で、細かい話は省略しますが、街をうろうろしている時に、路地裏で後ろから羽交い絞めにされてポケットにあったお金全部盗られてしまったんです。
一生懸命追いかけたんですが全然駄目で、それでも「お金~、お金~」と(一応)スペイン語で叫びながら走っていたら、路上に駐車していたタクシーの運転手さんが状況をパッと理解してくれたらしく、追いかけてくれました。
ラッキーなことに、泥棒はすんなり捕まり、お金も返ってきました。
運転手さんは、「駄目じゃないか!」みたいなことを言って、泥棒さんたちにお説教。
私としては「それだけなの? 警察とかに連れていかないの?」って不満でしたけど(笑)。

まぁそれは良いとして(^_^;)、その後、お金は全額戻ってきたようだけれど電車の切符がない!!ということに気付き、犯行現場付近の路上に紙切れが落ちていないか、しばらく探したんですが見つからず、途方に暮れていたところを、日向ぼっこをしていた女の子が「うちにおいでよ」というので、ノコノコついて行ったわけです(どうやら自分は人を疑うということを知らなかったようです、若い頃)。

そんなことがきっかけで、その民家に泊めてもらえることになり、その家に2泊したのかな…?
その家に遠くから働きに来ているお手伝いの子が、ケチュア語を母語とする子でした。
クスコの街頭の物売りの人たちはケチュア語を話している人が多いようですね。

クスコでは嫌な目にも遭いましたが、親切な子のおかげで民家に泊めてもらえて、夜更かしして何時間もお喋りしたり(お互い、半分ぐらい理解できてなかったと思うけど)、ペルー人の生活をちょっと垣間見たりすることができたのは面白かったです。
クスコに住んでる家族なのに、マチュピチュに行ったことがない、なんてのも驚きましたけど、東京の人が東京タワーに行かないのと同じですね。
親戚までやってきて、大勢でペルーの歌をいろいろ歌ってくれ、お返しに日本の歌も歌ってくれ、といわれ、なぜか民謡を歌わなければならないと思い込んだ私は「ソーラン節」なんかを出鱈目の歌詞で歌ったんですが、今となっては懐かしい記憶です(笑)。

あとクスコで忘れられないのは、給水制限ですね。
水道の使える時間が限られているのには参りました。
それから、泊まった家では、トイレにトイレットペーパーが設置されておらず、新聞紙を細かくちぎったものが箱に入れておいてあったんですが、「いったいこれをどうしろと~?」と真剣に悩んだものでした。

そういうわけで、ペルーの話をするたびに、必ずこの「ちぎった新聞紙」が頭をよぎるのです(笑)。

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