偽ジャックの言動は何から何までかつての自分そのものなのに、それに恐怖を抱く現ジャックという構図は、実に面白かったです!
2期に入ってからジャック回は何度かあったんですけど、彼の本質に関わる問題にこれほど迫った話がなかったので、今回はホントに食い入るように見てました。
ジャックの美学とはいったい何なのか、かつてのジャックと今のジャックはいったいどう違うのか、ということをいろいろ考えさせられる回だったなぁと思います。
偽ジャックの正体は、恐らく先週放たれたライディングロボ(だったっけ?)なんでしょうが、今週の話を見ていると、今のジャックを鼓舞しているようにしか見えないですね…。
かつてのジャックの尊大さ、あの相手を圧倒するセリフの数々は、揺ぎ無い自信に裏づけされたものであるけれど、その自信はレクス・ゴドウィンとその周囲によってお膳立てされて手に入れた「キング」の地位によって助長されたものだったと思います。
かつてのジャックがカッコ良かったと皆言うけれど、そういう「傀儡の王」の時のジャックが、カッコ良かったと言われるのは、考えてみれば皮肉なことですよね。
「キングのデュエルはエンタテインメントでなければならない」というジャックの言葉の真意は、実は私はいまだによくわかっていないんですよね。
エンタテインメントってことは、他の人のための見世物でしょう?
つまり彼にとってキングであることは、自分の美学に従った「見た目に美しい」デュエルを皆の前で演じること…だったんでしょうか?
フォーチュンカップで遊星に敗れたこと(遊星によると、あれは、「キングとしてのこだわり」による敗北)、そしてカーリーを愛し、初めて自己愛からではなく「他人のために」デュエルしたことによって、彼が得たものは必ずあったはず。
彼が目指すキングは、あつらえの「キング」の地位ではなく、名実ともにキングとなることだと信じたいですが、今の彼は多分に過去の栄光にしがみついている。
彼が今断ち切らねばならないのは、その部分だろうなぁと思います。
今回、仲間との不協和音が生じていたという話が出ましたが、そりゃ当たり前だよな…というか、WRPGに3人で出場するという話を聞いた時に既に十分違和感を感じていましたよ!
むしろ、3人での出場を誓い合ったという時点に遡って、三人のそれぞれの目的を問い詰めたい(笑)
とてもチームプレーヤーとしては不向きと思えるジャックが、第65話で「3人で出場して優勝することが目標」だなんて言った時、いったい半年の間に何があったんだろうと訝しく思ったものでした。
今後、紆余曲折があって、でも結局は3人で出場するんでしょうが、彼らが気持ちを一致させていくには、やっぱり「共通の敵」が必要なのかなぁと思います。
それにしても、龍亞のジャックへの信頼ぶりは良かったですね~!
龍亞っていつも遊星ベッタリな感じだから、ジャックに対してどうなのかわからなかったけど、ジャックを心から信じている様子に、マジで感動して涙が出ました。
かなり好感度アップです(笑)。
カーリーも自分の力で出来ることを一生懸命考えていて、その健気さが泣けます。
有名人が事件を起こすと、寄ってたかってその失墜ぶりを皆が喜んで読みたがるのは、もうどうにもならない大衆心理ですね。
カーリーは立場上私情が混じってしまうけれど、偏りのない報道って難しい。
あの編集長の下では、まともな記事は書けない気がしました。
最後のシーンは、まさかの落下で驚きましたが、予告を見る限り、心配はしなくて良さそうです。
実はずぶ濡れで水のしたたってるジャックが見てみたい…///というのは内緒です(笑)
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